耐震性能
主要構造材に使用する西川材は私たちと同じ地場の気候風土で育った木材です。
木材の育った気候風土と同じ地の家づくりに使うからこそ、木材本来の強さや優しさを引き出すことが出来ます。
西川材の高い品質とたかさごの技術を結集して、「最強の木造軸組工法:たかさご耐震剛床システム」が生まれました。
自然の力を生かした方法で耐震性を高め、全棟標準で耐震等級3の安心をお届け致します。
地域木材「西川材」で耐震等級3☆☆☆(最高等級)を実現
西川材の産地は、全国の檜・杉の木の産地から見て北(寒い地域)に位置します。
そのため西川材は育ちが遅く(四国九州では30~40年程度、西川材は60~70年程度)時間をかけてゆっくりと成長するので木目細かく強固な木材となります。
たかさごの耐震剛床システムは、地場の雨・風・台風・日差しの中で育った調湿作用・強度抜群の天然木「西川材」檜の強い構造材と外断熱+壁内二重通気工法で国内最高基準の強さを実現します。
構造材にはE100以上の強度の木材を使用
グレーディングマシンで
柱一本一本の強度測定を行い
材に印字して品質管理を徹底しています
木造建築物の構造計算が一般化するのに伴い、構造用製材の性能規定化が求められています。木材は工業製品とは異なり、育った環境や場所により一本一本のばらつきが大きな材料であり、その中から不良材を見極め取り除くことが重要になってきます。たかさごではグレーディングマシンで柱1本1本の強度区分や曲げヤング係数区分を行い印字し、性能の格付・管理を行っています。
“木の細胞を活かす”
自然乾燥で強さ、調湿性も
世界トップレベルの構造材に
通常、無垢の木材を構造材に使用する場合には機械乾燥で強制的に含水率を下げる方法が一般的です。しかし、たかさごでは伐採した西川材の木材を屋外や屋内で6ヶ月~1年以上ゆっくり時間を掛けて自然乾燥しています。自然乾燥では木の細胞を殺さないため、強度を下げることがありません。
生きている檜(自然乾燥材)は適切な環境下(適度な通風、呼吸のできる環境、産地と同様の気候環境)に置けば、伐採後200年は強度が強くなり、その後1000年掛けて徐々に弱くなるといわれています。他の木材と比べ耐久強度が著しく高い木材です。それは、多くの神社仏閣で使用されている檜作りの建物が何百年を超えて存在することがそれを証明しています。また、耐久強度合わせ雨季や夏期・秋雨がある高多湿気には、耐水・調湿性も重要です。檜は水に強いと有名な「ヒバ」と同様に高い耐水性も有しています。檜は住宅建築材として世界トップレベルの木材です。
木材の強度・防虫性能・耐久性能・品質を長期間持続させるためには、絶対に自然乾燥が欠かせません。
ほとんどの住宅建築で使用される木材は、短時間での乾燥(効率)を求め、伐り出した木材に熱を加え、木の細胞にダメージを与えることで、木材を短期間に乾燥させます。これにより、木の細胞が死んでしまい本来持っている強度や耐久性、防虫効果、木肌の美しさ(油分)が失われてしまいます。一方、自然に乾燥させた木材は、細胞にダメージを与えることなく、生き続けるので、木が持つ本来の強度や耐久性、防虫効果、木肌の美しさ(油分)が長期間に渡り持続します。住宅に生まれ変わっても、木が呼吸し、生き続けるために自然乾燥は欠かすことができません。そして、その生き続ける環境を作り出す技術が、外断熱・二重通気工法です。
高砂建設が西川材と出会って20数年が経ちます。当時は輸入住宅が全盛の時、誰もが「西川材?地産池消?」から始まりました。品質を求め「西川材」にたどり着きましたが、当時の西川材の知名度は「0」。品質(加工技術、乾燥技術)も到底ほめられるものではありませんでした。時間を掛け何度となく山側と協議し、互いに技術を磨き、理解を深め来たからこそ、他ではマネの出来ない今の品質があります。
知名度を深めていく点でも互いに話し合い、ただ単に「西川材」を使用するだけでなく、社会に貢献をしながらPRをして行こうということで、利用価値の無い間伐材を無償(山側が)で地元の障害者授産施設に持ち込み、コースターなどに加工したものを購入(高砂が)する。それらをノベルティーとして利用することで、西川材の現在の知名度を高めてきました。
また、コスト面においても、当時は高価な「檜」でしたが、一般のお客様にも利用していただけるよう互いに協力し、リスクを分かち合い、一般の杉材程度の価格で利用できるようになりました。
※木材の流通に「低コスト」の理由があります。
一般的に木材は、市場に出回る全体量を商社がコントロールし、市場、問屋、小売店を通じ工務店へと流通します。
高砂建設とフォレスト西川(林業家組合)は、それらの仕組みをすべて排除し、互いにリスクを補い、年間使用量など約束し、直接の取引を行うことで流通に掛かるコストを大幅に削減しています。
住宅の重み全てを支えるため、基礎部には大きな負荷が掛かっています。建物の構造体と同様に、基礎も性能・施工が悪いと安全な住まいは実現しません。基礎コンクリート部のひび割れ、建物の歪みの原因など、様々な問題を引き起こしてしまします。
高砂建設の耐圧ベタ基礎は、一般的な住宅のベタ基礎コンクリートの基礎配筋(主筋D12)を上回る、耐圧盤(主筋D13、 200ピッチ、厚さ180mm)、立ち上がり(主筋D13、 150ピッチ、厚さ150mm)を標準としています。適切な地盤改良と強固な耐圧ベタ基礎で、地震発生時も建物の倒壊や傾きを防ぎ、家族の安全を足元からしっかり支えます。
高砂建設では、お客様の建築地の地盤がどのくらいの建物の重みを支える力(地耐力)があるのかを建築前に全棟で調査します。一般的な「スウェーデン式サウンディング(SS式)」では水位のチェック、地震波を利用した高性能の地盤調査で正確に地盤の強度を測定します。しっかりと地盤の把握行い“とりあえず杭打ち”といった無駄な補強を防ぎ、土地の価値を守ります。
※表面波探査法は地面をゆらして、その“ゆれ”の伝わる速さにより、地盤の硬軟を判断します。 データの変化から、地層の境界を判別し、各層ごとに支持力がどのくらいあるかがわかります。
不同沈下・液状化現象
地耐力が足りない地盤に建物を建てると、建物の重みで地盤が沈み、建物全体が歪んでしまったり、地震発生時の揺れで地盤の液状化現象が起こり、不同沈下を引き起こしてしまいます。
世界初の「金属流動ダンパー」で 地震の揺れを80%低減
※オプション対応
ミューダム®は、刀と鞘のような二重構造の鋼管がスライドする筋かい型ダンパーです。
地震が発生すると、スライド部分でアルミと鋼材の「金属流動」が起こり、
地震エネルギーは熱エネルギーに変換され揺れが低減します。
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「耐震」+「制震」で無損傷を目指す
「人命の安全」だけではなく、「住宅の価値」も守る
ワンランク上の制震システムです。 -
外周壁に設置し、住宅の「ねじれ倒壊」を防ぐ
住宅の断熱性能を犠牲にすることなく構造のバランスを
最優先にした耐力壁配置が可能。 -
繰り返しの地震に強い
京都大学防災研究所に於いて、8トンの錘を載せた実大住宅に、兵庫県南部地震を連続で48回も加振する振動台実験を実施しました。
ミューダム®の性能は低下することなく、住宅は各回ごとにほぼ原点に戻りました、 -
国土交通大臣認定 壁倍率取得済
ミューダムはすべて金属パーツによって構成されているため、環境に左右されず常に安定した性能を発揮できることから、大臣認定を取得することができました。
建物揺れの低減効果
ミューダム®48回連続振動テスト
60年以上の耐久性
“万が一”錆が発生しても性能に全く影響しません。
長く住める住宅の条件
住宅は人生で最も大きな買い物の一つ。いつまでも安心して長く住み続けるためには、制震装置に「耐久性」が求められます。
下の2つのグラフは、
①通常の試験体と、塩水を噴霧してボロボロに錆びを発生させた
②腐食後の試験体に、繰り返し100回の摩擦実験を行った結果です。
グラフの形状は、腐食後であっても、ミューダム®の耐力が低下することなく「安定した性能」であることを示しています。