たかさごブログ
約30年前に起きた阪神淡路大震災のときには
震度6の揺れに対して、全壊が約10万5千棟と大きな被害を出しました。
あれから、日本の木造住宅は「耐震性」という点に対して
大きく進歩しています。
今回は「地震」と「住まい」についての安心な関係を考えます
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家づくりの疑問 何でも回答
「Q 心配な大地震、暮らしは大丈夫?」
【ご質問】
大きな地震が続いていますが、
木造の一戸建ては大丈夫なんでしょうか?
【お答えします!】
大きな地震が起きる間隔が狭くなっているように思います。
ギシギシ揺れると、家が壊れてしまうような恐怖がありますね。
では、地震が起きたときに、何が大切でしょうか?
「家族の命」が一番に大切ですが、
地震が起きたあとに大切なのは、
「それまでの生活を安心して続けられること」ではないでしょうか?
数字でわかる「地震への強さ」
現在、日本の住宅では、地震に対する建物の強さを表す
「耐震等級」という制度が2000年に作られました。
「耐震等級1」であれば、阪神淡路大震災級の大地震で
倒壊せず命を守る強さと設定されています。
ただし建替えが必要な損傷を受ける場合があります。
これに対し「等級2」は基準法の1.25倍、
「等級3」 は1.5倍の強さがあり、
一部に損傷を受ける場合があるものの、補修程度で住み続けることができる強さです。
そして、高砂建設の家は、すべてが最高等級の「等級3」。
災害時に利用される避難所や学校などに求められる耐震強度があります。
2016年の熊本地震では、「耐震等級3」の木造住宅の87%は被害がなかった、
また、一部に被害を受けたものの耐震等級3の木造住宅は、
全てが「住み続けられる」と判断された、という報告があります。
また、瓦も進化しています。
旧来の工法で作られている場合に
地震や台風により「瓦が落ちた、飛んだ」という話は考えられ、
当然に重さもあり、災害については不安な要素もありました。
大きく変わったのは「阪神淡路大震災」と言われています。
現在は土を使わないため軽量化になり、瓦は釘で固定されています。
なおかつ台風により飛ばされにくいようフックが施されているのが特徴です。
参考家づくりマガジン
瓦のお話
さらに、「住み続けるためのレジリエンス」
今回も起きた「停電」。
万が一の停電時でも、暮らしを守る「レジリエンス性(強靭さ)」には
太陽光システムなどが欠かせなくなっています。
太陽光発電や蓄電池を備えることで、
万一ライフラインが遮断された場合でも、復旧までの一定期間
生活を続けられる機能を備え、毎日の暮らしもより快適に、かつ安全となります。
ただ耐震性が高ければいいのか・・・
地震への対策のために、強度を高めるためには
柱や壁を多く配置することが一番です。
ただ、部屋の真ん中に柱や壁があっては住みやすい住まいにはなりません。
耐震性と住みやすさは、実は相反する関係にあるともいえます。
また将来、柱や壁が多いと自由なリフォームができないことも、心配されます。
暮らしやすさと、耐震性のバランスをとり、
万が一の地震のときにも、そしてその後も
安心できる住まいが一番大切だと
私たちは考えています。
「地震や災害に強い家」を考えるなら
ぜひ高砂建設にご相談ください。
(参考) 動画セミナー