たかさごブログ

2019.6.20

高気密・高断熱による夏の影響とは

こんにちは中山です。

ジメジメした梅雨が続きますが、
その次は猛暑が到来します。

この時期知っておきたい夏の過ごし方・・・・
以前にもお話したことですが、
はじめての方もいらっしゃいますのでご紹介しますね。

高気密、高断熱化による夏の影響を考えたことはありますか?

2015年4月に改定省エネ基準が完全施工されたことにより、
確実に高断熱化が進んでいくのは間違いありません。

ZEHの基準も定められました。
今までのように、太陽光ありきではなくなりました。

家の断熱性能を踏まえ、
一次消費エネルギーを考えていかなくてはなりません。

これらをまとめると、
家の断熱性能を良くして
使う住宅設備も消費電力を抑えられる機種にし
家の光熱費は太陽光発電などでまかなっていきましょう
という動きです。

こういった中、目を向けてもらいたいのは夏対策。
湿度も高く、蒸し風呂になるような、魔法瓶に入って過ごしたくないですよね。

高気密、高断熱の家が不満が少ない理由のひとつは
エアコンの効きが良いからです。

でも、家は湿気などで泣いているかもしれません!!

家を長持ちさせるにはいかに湿気から守ること。
 
北海道などはペーパーバリアを施すことで
壁の中に湿気が入らないようにします。

気密のためばかりでなく、
壁体内結露が起きると考えているからです。

それと
隙間なく完全に密閉させてしまうことは冬には良いかもしれませんが、
夏は反対に暑くなりやすいという問題が生じます。

高断熱化によって起きる、
蒸し暑い状況は
絶対に回避しなければなりません。

ソーラーサーキットの良さは、
夏にも目を向けているというところです

壁体内に通気させることで、家にこもった熱を逃がしてあげる効果と
壁体内にたまりやすい湿気はもちろん
構造材が空気にも触れることで
劣化しにくい環境にもつながっています。

冬だけに偏った考えでなく
夏も冬も少ないエネルギーで過ごすことができ、

いかに家を湿気から守り
長持ちさせること。

こうこうところにあります。

高気密、高断熱化による夏の影響
みなさんは、どう考えますか?

すこし古い話になりますが、
昭和40年以降に、
日本の住宅はとにかく暖かい家にしようと
冬に偏った考えで進めた結果、
起きてしまった家の劣化や空気汚染など、
様々な問題が発生したことはご存知かと。

↓歴史を知りたい方はこちら↓
    ナミダダケ事件

こうした
過去の住宅諸問題を踏まえ、
日本の四季に対応できるよう考えられた家なんです。
昨今の高断熱化に伴って
断熱性だけを高めていった家と比較した場合
少し着眼点が違うところ。

<ワンポイントアドバイス>

快適な空間づくりは輻射熱の量を抑え、体感温度の上昇を防ぐことが大切。
人が暑いと感じたり、涼しいと感じるのは室温だけが主な要因ではありません。

夏の暑い日に木陰に入ると涼しいと感じるように
気温は日なたと同じなのに涼しく感じます。

夏は天井や壁の輻射熱の影響が暑さの原因になっていることもあります。
室温に対して壁や天井の温度が高い場合などがそうです。

体感温度は(壁・床・天井の平均温度+室温)÷ 2

夏は室温だけでなく、壁などに手を触れて熱さを確かめてみるのもひとつ。

↓夏に知っておきたい家づくりマガジン↓
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